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こんなにも他人に観てもらいたいと思った映画は初めてだ!
映画の描き出した世界は、なんて善意に溢れていることか。
保護犬の、演技では無い真摯で純粋な瞳に打たれた。
大阪に住んでる父を茨城に呼んで一緒に見に行ったのですが、
まさかの父が号泣し大ファンになって、
すぐにパンフレットとポストカードを買っていました。
最後まで感動の連続でした。素晴らしい映画をありがとうございました。
画面からじわじわしみ出すその善意の全身全霊さにやられた。
「これは犬を描いた物語である」という方向に徹底して振り切った判断に拍手。
また、お涙ちょうだいに堕する事なく、事実を積み重ねていく演出もいい。
全ての景色がタローの心情とシンクロしている。
人にとって大切な何かを教えてくれる要素がたっぷり含まれた素敵な映画です。
79歳になる母親から「石岡タローを観に映画館に連れて行ってほしい」と言われて、
親子二人だけで行くのは初めての映画館に行ってきました。
母親の話を聞くと、なんと映画館に行くのは約60年ぶりとのこと。
母親は片方の耳が聴こえづらいため多少の不安はありましたが、映画が始まってからは、
隣で感動で泣きながら観ている母親を見て「連れてきて良かった」と思いました。
近年の映画にはない、間違いなく「全世代の方々が観れる映画」だと思いました。
私たち親子にとって「年齢的なこと」などを考えると親子二人で映画館に観に行くのは
今回の「石岡タロー」が最初で最後になるかも知れません。
親子で「石岡タロー」を観に行けたことが一生の良い思い出になりました。
POINT
タロー役の三頭
保護犬タローの役を演じる三頭のうち
二頭は実際の保護犬!
昭和の名車!
20台を越える昭和の名車が
国道や街中のあらゆる場面に登場!
鹿島鉄道の再現!
廃線の鹿島鉄道を実際の車両、CG、記録映像、海浜鉄道の協力で再現!
昭和の街並み
昭和の風情を残す通りを使って
リアルな昭和の街並みを再現!
昭和の美術
服装、小物、髪型などすべてにおいて
こだわりの昭和美術!
全員犬好き!
出演者は「犬好き」を前提に集合!
リアルにタローと遊んでいます。
インディーズチームコロナに立ち向かう!
制作奮闘記 =パンフレットより=
『石岡タロー』はタローの物語に感銘を受けた有志による自主制作映画。いわゆるインディーズ映画だ。製作資金のメインは協賛金。限られた予算とわずかなスタッフで制作が始まった。世間では新型コロナウィルスが広がり始め、通常の映画のように東京から大人数のスタッフが現地入りする制作方法は難しいと判断し、物語の舞台となる茨城県の方々に協力を求める形を選択した。それも単に手伝いをお願いするのではなく、同等のタッグを組んで茨城の感動物語を映画化したいと考えた。
2020年9月。石岡市で『石岡タロー』の制作発表会をおこなった。キャストの菊池均也さん、グレート義太夫さんと共に映画の紹介をおこない、NHKや茨城新聞の取材を受けた。そこで「コロナ禍の今こそ感動を!」「茨城の方々とタッグを!」と訴え、その甲斐あって次第に協力者が集まり始めた。が....新型コロナの緊急事態宣言が発令。撮影開始タイミングが仕切り直しとなった。制作体制を立て直しつつようやくクランクインしたのは翌年2月。単に延期しただけではない。コロナ感染予防に関する万全の体制を整える必要があった。インディーズ映画にとって撮影中にコロナ感染者を出したら制作の続行はほぼ不可能。ましてや『石岡タロー』は児童や年配者が多数出演する映画である。未曾有の感染被害に対して考えうるあらゆる対策を講じて撮影に挑んだ。
2021年2月13日。クランクインはひたちなか海浜鉄道の殿山駅。無人駅のホームに昭和衣装の通勤・通学客と行商人が並び、その間に幼稚園児の恭子と仔犬のコロが立つ。いよいよ『石岡タロー』の撮影が始まった。 映画はその後もコロナ感染拡大により二回の撮影延期を余儀なくされた。延期に際し撮影許可を得たお宅に一軒ずつ周って頭を下げた。「茨城の方々とタッグを組む」を掲げた我々の最低限の礼儀である。そのコンセプト通り、東京からの制作メンバーは撮影とメイクなど二十名弱。その他は全て茨城チームで固め、出演者も八割強が茨城の方という、まさに理想を超越したワンチームでコロナに立ち向かった。
2021年12月12日。石岡市内。クランクインから約10ヶ月で『石岡タロー』はクランクアップした。この日、主演の保護犬チャビにも感動の物語が生まれた。それまでの奮闘記を記すにはとても紙面が足りないが、これ以上ない最高の形で撮影を終えることができたのは間違いない。
昭和時代の茨城をひたむきに生きたタロー。その一途さに感化されたとしか言いようがないほど真摯に駆け抜けた一年。タローに突き動かされた我々インディーズチームの活動はまだ道半ばだ。これからいかなる出来事がおこるか。それは天国のタローがにこやかに見守っていてくれるだろう。
『石岡タロー』監督:石坂アツシ